「ショートヘアが似合わない人の特徴は?」と不安なあなたへ|ショート専門美容師が伝えたいこと

ショートヘアが似合わない人の特徴|記事のアイキャッチ

「ショートヘアは似合う人が限られている」 そんなふうに感じて、不安になったことはありませんか?
実際にサロンワークをしていると、 「昔ショートにして失敗したことがある」 「顔型や頭の大きさが気になって踏み切れない」 といった声を多く耳にします。

ですが、私自身は“ショートヘアが似合わない人”はいないと考えています。
あるのは、「その人に合う形・長さ・質感にまだ出会っていない」だけです。

この記事では、銀座でショート・ボブを専門に担当してきた美容師の視点で、ショートヘアの考え方のヒントをお伝えしていきます。

無理に背中を押すことはしません。 ただ、「もしかしたら自分にも似合うショートがあるかもしれない」そう感じていただけたら嬉しいです。

ショート・ボブ特化美容師が
記事を書いています!
著者のプロフィール
  • 美容師歴15年
  • 銀座でショート・ボブ特化サロン運営
  • ショート・ボブの実績2,000名以上!

https://short-bob-fableginza.com

目次

よく言われるショートが“似合わない人“の条件

一般的に「ショートヘアが似合わない人の特徴」として語られるものには、骨格・髪質・スタイリングの3つがよく挙げられます。

首が太く短く見えやすい、丸顔やエラ張りで顔や頭が大きく見えやすいといった骨格的な要素。

癖毛で横に広がりやすい、直毛でトップが潰れやすく絶壁に見えてしまうなど、髪質との相性。

スタイリングが苦手で、形をキープできないこと。

これらが重なると、顔の輪郭が必要以上に強調されたり、頭が大きく見えたり、全体のバランスが崩れて見えてしまうため、「ショートは似合わない」という印象につながりやすくなります。

誤解してほしくないのが、これらはあくまで「似合わない原因」として語られやすいだけで、必ずしもショートヘアができない理由ではない という点です。

過去にショートヘアが似合わなかった…その経験がトラウマになっていませんか?

実際に多くのお客様を担当していて、よく伺うのが、学生の頃にショートカットにして「似合わない」と言われた経験がトラウマになり、それ以降ずっとショートを避けてきた というお話。

これは決して珍しいことで無く、「ショートにしたいけど怖い」と感じている方の多くが、ここにつまずいています。

この原因について、私なりの個人的な見解があります。

学生の年代は髪の毛が人生で一番キレイな時期であり、何もしなくてもさらさらツヤツヤのロングヘアでいられます。

ロングヘアのぱつっと重たいヘアスタイルは「可愛い・幼い」といった印象にピッタリで、ショートヘアよりも、ロングの方が似合うという現象が起きてしますのです。

さらに、若い年代ほどロングヘアの比率が高く、「ショートヘアが似合う」という価値観自体が、周囲にあまり根付いていないケースも多いです。
そのため、本来は髪型が悪かったわけではなくても、「ショート=似合わない(ロングの方が可愛い)」という評価がつきやすい環境だったとも言えます。

だからこそ私は、学生の頃は、構造的にショートカットが似合いにくい条件が重なりやすい時期だと感じています。
そして、社会人になり30代すぎた頃、髪質の変化を感じ、学生の頃のようなロングヘアがだんだんと似合いにくくなってきます。

なので過去にショートヘアを失敗だと感じた時の印象を、大人になった今の自分にそのまま当てはめてしまう必要はありません。
年齢、雰囲気、髪質が変われば、似合うショートヘアもまったく別の形になります。

似合うショートは必ずあります!

ショートボブの専門美容師として、私が一番お伝えしたいことがあります。

それは、「似合うショートは、必ずある」 ということ。

先ほど、顔型や骨格、髪質など、一般的に「ショートが似合わない人の条件」と言われがちなものをお話ししました。

ですが、それぞれの悩みに対して、きちんと解決できるショートヘアは存在します。

悩みを無理に隠すのではなく、その悩みをどう活かし、どう見せるかを考えたショートヘアにすることで、良いイメージチェンジ、前向きなヘアスタイルチェンジは十分に可能です。

これからは、「私はショートが似合わないかもしれない」と感じている方に向けて、その不安を解消できるショートヘアの解説をしていきます。

ロングからのショートヘアは切りすぎないのがオススメ

この記事をご覧になっている方の多くは、過去のトラウマがあったり、ショートヘアにすること自体に不安を感じている方だと思います。
そんな方に、私がおすすめしたいのは、ロングヘアからいきなりショートにするのではなく、段階を踏んで短くしていくこと です。

STEP
肩の位置で止めるミディアムやボブ。
STEP
肩の上くらいのボブやショートボブ
STEP
理想のショートに
石坂ゆうと

目安ではありますが、不安な方は3ステップで理想のショートヘアにするのもおすすめです。

ロングヘアからバッサリ切ると、毎日のドライヤーのかけ方や、出かける前のスタイリング方法も大きく変わります。
まずはその「扱い方」に慣れることで、ショートヘアを受け入れやすくなります。

実際に多いパターンが、ロングからいきなり理想のショートヘアに切り、扱いに慣れずうまくいかなくなってしまい、「やっぱりショートは似合わない」と感じて挫折してしまうケース。

だからこそ、まずは扱いやすい長さのボブやショートボブを経由してから、さらに短くしていくこのステップをおすすめしています。

【顔の形別】似合うショートヘア

丸顔・面長・エラ張りといった 顔型別に、ショートヘアを似合わせるためのポイント を解説していきます。
顔型に悩みがあると、「気になるところは全部隠したほうがいい」と考えてしまう方も多いですが、ショートヘアの場合はそれだけでは足りません。

ショートヘアは、長さが短い分、シルエットやフォルムの影響を受けやすいスタイル です。

だからこそ、
・どこに重さを置くのか
・どこで広がりを作るのか
・どこをタイトに締めるのか

こうした設計がとても重要になります。
ただ隠すだけではなく、視線をどこに集めるかをコントロールする ことで、顔型の印象は自然にやわらぎます。

ここでは、ショートボブ専門美容師として実際にサロンワークで意識している「重さの位置」「広がりの位置」という視点から、顔型別にショートヘアの考え方をお伝えしていきます。

丸顔・卵型に似合いやすいショートヘア

卵型や丸顔タイプの方には、フォルムがひし形になるショートヘア がおすすめ。
特に、丸みの位置が顔の中央あたりにくるようにすると、ヘアスタイル全体の輪郭がシャープに見えやすくなります。

その結果、丸くて可愛らしい印象や、幼く見えやすい顔型の特徴がやわらぎ、大人っぽく、バランスの取れた印象になりやすくなります。

スタイルとしては、丸みショートくびれショート大人ショートなどが相性が良いです。
もう少しクールな印象に寄せたい場合は、ハンサムショートもおすすめ。

面長型に似合いやすいショートヘア

面長タイプの方は、ショートヘアにするときの 丸みの位置 がとても重要。
ひし形フォルムは万能と思われがちですが、トップや上の位置に丸みを出しすぎると、顔の縦ラインが強調され、面長感がより強く見えてしまうことがあります。

そこでおすすめなのが、丸みの位置を少し下げた、三角形に近いフォルムの少し長めショート です。
重さや丸みを下の位置に持ってくることで、視線が自然と横に広がり、縦長の印象を和らげることができます。

具体的には、丸みショートショートボブといったスタイルが相性が良く、さらに前髪を組み合わせることで、面長感をより自然にカバーすることができます。

面長さんのショートヘアでは、「スッキリさせすぎないこと」「上に盛りすぎないこと」この2点を意識するだけで、仕上がりの印象は大きく変わります。

ベース型・エラはり型に似合いやすいショートヘア

ベース型・エラ張りタイプの方は、ショートヘアにするとフェイスラインが目立ちやすいため、フォルムと長さのバランス設計 がとても重要になります。
おすすめなのは、ひし形フォルムをベースにしつつ、丸みの位置を少し低めに設定した、ゆとりのあるショートヘアです。

ひし形フォルムを作ることで、視線が外側と上に分散され、エラや頬まわりの直線的なラインが強調されにくくなります。
さらに、全体の長さを顎ラインを中心に設定することで、フェイスラインにかかる髪がクッションの役割を果たし、気になる部分を自然にカバーできます。

スタイルとしては、ショートボブ丸みショートが特に相性が良く、「短すぎるのは不安」という方には、肩にかからないくらいの大人ボブもおすすめです。

ベース型・エラ張りさんのショートヘアは、削りすぎない・タイトにしすぎないこの2点を意識することで、失敗のリスクを大きく減らすことができます。

【髪質別】似合うショートヘア

顔型だけでなく、硬毛・直毛・軟毛・クセ毛といった髪質によっても、似合いやすいショートヘアはある程度決まってきます。

「この髪質だからショートは無理」と思われがちですが、実際にはその髪質だからこそ、扱いやすく、バランスが取りやすいショートヘアも存在します。

ここからは、なぜその髪質にそのショートヘアが合いやすいのか。
そして、なぜ扱いやすく感じやすいのかを、順番に解説していきます。

硬毛・直毛におすすめのショート

髪の毛が硬く、まっすぐになりやすい直毛の方には、丸みショートのような、少し長さを残したショートヘア がおすすめ。

直毛の場合、髪は短くすればするほど、毛の硬さや直線的な印象が強く出やすくなります。そのため、全体に少し長さを残してあげることで、シルエットに丸みが生まれ、柔らかい印象に見せることができます。

毛先だけに軽くパーマをかけるなど、動きを足してあげる工夫も、直毛さんにはとても効果的です。

軟毛

軟毛の方は、髪がペタッとしやすい傾向があるため、毛先に厚みを残しやすいショートボブ大人ボブがおすすめ。
また、丸みの位置を上の方に持ってきて、自然にボリュームが出やすくなるくびれショートも、軟毛さんにとって扱いやすいショートヘアの一つです。

特に、後頭部の絶壁やトップのボリューム不足で悩んでいる方は、あえて少し短めのショートヘアにすることで、フォルムに立体感が生まれ、ふんわりとボリュームアップしたショートヘアに見せることができます。

軟毛さんの場合、長さを残しすぎるよりも、丸みと厚みをどこに作るかを意識することで、扱いやすく似合いやすいショートヘアにつながります。

クセ毛

くせ毛の方は、中途半端な長さにしてしまうと、髪が横に広がりやすくなる可能性があります。
そのため、肩上くらいのショートボブや、ハンサムショート大人ショートなど、顔まわりがすっきりするショートヘアがおすすめ。

くせ毛は、長さと重さのバランスが合わないと扱いにくくなりやすいですが、クセの形状に合わせてカットすることで、ハンドブローや軽いスタイリングだけでも、パーマをかけたような自然な仕上がりに見せることができます。

「顔まわりカット」で小顔に見せるショートヘアに

初めて、または久しぶりにショートカットにする方から、サロンワークで特に多くいただくのが「顔が大きく見えてしまわないか不安」 というご相談です。

そのような方に、私がよくご提案しているのが小顔効果を意識した顔まわりカット
顔まわりカットというと、ロングやミディアムのトレンドという印象が強いかもしれませんが、ショートやボブでも十分に効果を発揮します。

前髪の横に、前髪からつながる少し長めの毛を残すことで、頬骨を自然に隠し、顔全体を一気に出してしまう印象を和らげることができます。
ショートヘアは顔が出るスタイルだからこそ、どこまで出して、どこを残すか がとても重要です。

顔まわりに少し余白を作るだけで、「顔が大きく見えるかも」という不安は、想像以上に軽くなります。
顔の大きさが気になってショートを迷っている方は、ぜひ顔まわりカットを取り入れたショートヘアを検討してみてください。

ほんのり明るいヘアカラーで垢抜けショートヘアに

もし可能であれば、ショートヘアと同時にヘアカラーも行うこと をおすすめしています。
というのも、黒髪のままショートヘアにすると、髪質や骨格によってはペタッと重く見えてしまう方がいるのも事実だからです。

全体を明るくするのも一つの方法ですし、当店でおすすめしている「ソフトカラー」のように、地毛がもともと少し明るいように見せるカラーを取り入れることで、黒髪よりも自然で垢抜けた印象になります。

ソフトカラーであれば、いわゆる「プリン」になる心配も少なく、ヘアカラーのメンテナンスもとても簡単。

職場などの制限がある方もいらっしゃると思いますが、ショートヘアにして「似合わなくなったらどうしよう」と不安な方は、印象をやわらげるヘアカラーを取り入れることで、より似合いやすく感じてもらえる可能性が高くなります。

ヘアカタログ・写真で具体的に「好み」を伝える

ヘアサロンに「こんな髪型になりたい」と写真を持って行ったのに、仕上がりを見て「なんだか思っていたのと違う…」と感じた経験がある方もいらっしゃると思います。
こういった場合、もしかすると その写真の“どこが良かったのか”が、美容師に正確に伝わっていなかった 可能性があります。

そのため、カウンセリングの際には、持っていったヘアカタログや写真について
「この写真のどの部分が好きなのか」
「どこを一番気に入っているのか」
を、ポイントで伝えることがとても大切です。

実際には、髪質や骨格が違うため、写真とまったく同じ仕上がりを100%再現するのは難しいことがほとんど
だからこそ、自分がそのヘアスタイルの
「どんなところに惹かれたのか」
「どんな雰囲気になりたいのか」
を言葉にして伝えることで、自分の髪で再現したときのイメージを、事前に共有しやすくなります。

段階的に挑戦する方法

先ほど、ロングからショートヘアにする場合は、いきなり理想のショートにするのではなく、段階を踏んで短くしていくことをおすすめしました。
では、実際にサロンでオーダーするときは、どう伝えればいいのか。

まずは、最終的に目指したいショートヘアの写真をいくつか用意 します。
そしてそれに加えて、そのショートよりも少し長めのスタイルの中で、気になるものや好きなもの も一緒に持参しましょう。

そうすることで、「最終的なゴール」と「今の段階で現実的にできる長さ」を、美容師さんと共有しやすくなります。

その際には、
・結べる長さが必要かどうか
・手入れは楽なほうがいいか
といった点も、あわせて相談するのがおすすめです。

段階を踏む前提でオーダーすることで、失敗のリスクを減らしながら、ショートヘアに近づいていくことができます。

ショート・ボブ専門美容師として、初めてのショートで大事にしていること

ショートボブの専門美容師として、私がバッサリとショートヘアにしたいお客様とのカウンセリングで、何よりも大切にしていることがあります。

それは、

「なぜ、ショートヘアにしたいのか」

という理由を、時間をかけてお伺いすること。

時々、
「なんとなく気分を変えたくて」「特に理由はないけど短くしたくて」というご相談をいただくこともあります。

その状態で、何も整理しないままショートヘアにしてしまうと、扱いにくさやイメージのズレから、
「やっぱり似合わなかった」
「ショートヘアは向いていない」
と感じてしまう方も少なくありません。

ショートヘアは、見た目だけでなく、ライフスタイル、ケア方法、スタイリングまで含めて変わるヘアスタイル。
その変化を理解した上で、必要であればボブやミディアムといった選択肢をご提案することもあります。

それでもショートヘアにする場合は、似合うことはもちろん、無理なく続けられて、その人に自然になじむショートヘアになることを一番大切にしています。

この記事を通して一貫してお伝えしたかったのは、ショートヘアは「似合う・似合わない」で判断するものではなく、作り方と選び方次第で、誰にでも似合うショートヘアはあるということ。

この内容が、ショートヘアに不安を感じている方の背中を、少しでも押すきっかけになれば嬉しく思います。

石坂ゆうと
ショート・ボブ専門美容師
美容師歴15年
【ショート・ボブ施術数 2,000名以上】
30代〜60代の大人女性への上品なショート・ボブが得意。
「良いヘアスタイルは、人生を豊かにする」をテーマに、似合うヘアスタイルをご提案いたします。
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