ショートヘアはどこから?ショートとボブの違いを専門美容師が解説!

「ショートヘア」はどこから?解説記事のアイキャッチ
お客様

「ショートヘアって、どこからがショートなんですか?」
「これはボブじゃないんですか?」

当店でも、カウンセリング時にとても多い質問です。
一般的には「肩から上の長さはショートヘア」と言われることが多いですが、実際のヘアスタイルの現場では、その定義だけでは説明しきれないケースがたくさんあります。

肩上でもボブと呼ばれるスタイルがあったり、反対に肩下でもボブと呼べる形があったりするからです。

この記事では、長さの定義としての「ショート」とヘアスタイル名として使われる「ショート」「ボブ」の違いを、美容師目線で整理しながら解説していきます。

「ショートなのか、ボブなのか」で迷っている方が、自分に合ったスタイルを選ぶヒントになれば幸いです。

ショート・ボブ特化美容師が
記事を書いています!
著者のプロフィール
  • 美容師歴15年
  • 銀座でショート・ボブ特化サロン運営
  • ショート・ボブの実績2,000名以上!

https://short-bob-fableginza.com

目次

ショートヘアはどこから?一般的な定義について

ショートヘアはどこから?長さの目安図

※掲載している写真はイメージです(Canva素材を使用)

ショートヘアの定義について、私は「肩上〜ベリーショートまで」を「ショートヘア」と考えています。
なので、「肩上」からが、「ショートヘア」と呼べるヘアスタイルになります。

一般的には、顎ライン前後をショートヘアとする考え方もあります。
ただ、長年ロングやミディアムヘアだった方が思い切って髪を切り、肩上のボブにしたとき、多くの方が「ショートにしました」と表現されます。
サロンワークを続ける中で、そのような声を何度も聞いてきました。

この経験から感じているのは、「ショートヘア」という言葉が、長さだけでなく“これまでとの変化量”によっても判断されているということです。

だからこそ、専門的な細かい定義よりも、「肩上のヘアスタイル=ショートヘア」と考えたほうが、お客様とのイメージ共有がスムーズになります。
カウンセリングの際にも認識のズレが起こりにくく、結果として満足度の高い仕上がりにつながりやすいと感じています。

POINT

肩上からショートヘアと呼べますが、
「ボブ」もショートヘアと認識できる場合があります。

美容師が思う“ショート”と、
お客様が考えている“ショート”は違う?

美容室でショートヘアをオーダーしたときに、「思っていたより短く切られてしまった、、」という話はお客様からよく伺います。
その原因として多いのが、美容師が考えているショートヘアと、お客様がイメージしているショートヘアにズレがあることです。

美容師は、さまざまなヘアスタイルを日常的に扱っているため、スタイル名から具体的な形をイメージすることができます。
一方で、お客様はこれまでの経験から、ヘアスタイルをロング・ミディアム・ショートといった、大きな分類で捉えていることも少なくありません。

そのため、カウンセリングを深く進めていくと、お客様が言う「ショートヘア」が、実際には肩上くらいのボブだった。
など、美容師が想像していたよりも長めのスタイルだったということがよくあります。

美容師側は、丸みショートや首元がすっきりしたショートなど、いわゆる「誰が見てもショートと分かるスタイル」を想像してしまい、仕上がりにギャップが生まれてしまうことがあります。

POINT

「ショートヘア」は意外と種類が多く、幅が広い。
言葉だけでは認識のずれが起こりやすいです。

ショートとボブの違いは「ライン」

ショートヘアとボブの違い|ライン感の比較

ショートヘアとよく比較されるスタイルとして、「ボブ」があります。
ボブも肩上の長さであれば、広い意味ではショートヘアのカテゴリーに含まれることも。

ただし、実際に見たときの印象は、ショートとボブでは大きく異なります。

その違いを分けている最大のポイントは、「ラインが見えるかどうか」。
ボブは、毛先にまっすぐなラインがあり、形がはっきりとわかるヘアスタイルです。

一方でショートヘアは、ラインを強調するというよりも、丸みや動き、軽さといった質感が出やすい傾向にあります。

そのため、

  • 明確なライン感がある → ボブ
  • 肩上でラインよりもフォルムや動きが主体 → ショートヘア

と考えると、長さに関係なくスタイルの違いを理解しやすくなります。
カウンセリングの際も、この視点で共有しておくと、仕上がりのイメージのズレが起こりにくくなります。

でも実際は「肩上=ショート」と言い切れない理由

ショートヘアとボブの分布図

肩上のヘアスタイルをすべて“ショートヘア“と定義してしまうと、実際のイメージとズレが出ることがあります。

そのズレを生みやすいのが、「ボブ」というスタイルの存在です。
これまでお話ししてきた通り、ボブの大きな特徴は「ライン感」です。

肩上であっても、毛先がぱつっと揃い、形としてのラインがはっきり見えるスタイルは、ショートではなくボブに分類されます。
さらに最近では、パツッとした外ハネボブや、ロブと呼ばれるやや長めのボブスタイルもトレンドに。

肩より下、鎖骨あたりの長さでも、重さを残し、ラインを強調してカットされていれば、それはボブと考えて差し支えありません。

つまり、

  • 肩上でもライン感が強ければボブ
  • 肩下でもパツッと切られていればボブ

というケースが存在します。

そのため、「肩上だからショート」と単純に判断するのではなく、長さと同時にカットの質感やラインの出方を見ることが大切です。

ショートとボブの違いを理解するときは、ぜひこの“例外”があることも頭に入れておいてください。

POINT

肩上でも重くラインのあるスタイルだと
「ボブ」と認識します。

ボブとはどんなヘア?長さではなく「形」「カット方法」の話

ここからは、ボブについてもう少し踏み込んでお話しします。

ボブの最大の特徴は、やはりライン感がはっきりと見えること。

このライン感は、ワンレングスと呼ばれる「段をつけないカット技法」によって作られています。毛先を揃えて切ることで、形としての輪郭が明確になり、ボブらしい印象が生まれます。

このようなカット構成のため、ボブはショートヘアに比べて、動きや軽さを強く出すというよりも、丸みふんわり感やさしく可愛らしい雰囲気を演出しやすいスタイルです。

同じ肩上の長さであっても、

  • 軽さや動きを重視するならショート
  • 丸みやライン感を楽しみたいならボブ

というように、仕上がりの印象は大きく変わってきます。
長さだけでなく、カット技法やデザインの方向性によって、ヘアスタイルの見え方は大きく変わるという点も、ぜひ知っておいてほしいポイントです。

「ボブ」は長さの定義としては使いにくい、、、

スクロールできます
ボブ|ぱつっとしたラインのボブ
ボブ|ふんわりした大人ボブ
ボブ|ゆったりした長さの大人ボブ
ボブ|ぱつっとしたラインのボブ
ボブ|レイヤーが入った外ハネボブ

ショートヘアは「肩上の長さ」という基準で考えやすいのに対して、ボブは長さの基準としてはあまり向いていない言葉だと考えています。

ボブには、鎖骨あたりの長さのものもあれば、顎ラインのボブ、さらには刈り上げを取り入れたデザイン性の高いボブまで存在します。
これらはすべて「ボブ」と呼ばれるため、「ボブにしたい」という言葉だけで長さを決めてしまうと、美容師側もお客様側も、具体的なイメージを共有しにくくなってしまいます。

ここに並んでいるイメージ写真は、すべてボブに分類できるスタイルです。
一見すると印象はかなり違いますが、共通しているのは、毛先を重く切り、はっきりとしたライン感を残している点です。
私はこの特徴をもって、ボブと定義しています。

一方で、鎖骨よりも長くなってくると、顔まわりにレイヤーを入れて動きを出したりすることが多くなり、ミディアムヘアやロングと呼ばれるようになります。
そのため、この長さ付近では、ボブ・ミディアム・ロングの呼び分けが曖昧になりやすいのも事実です。

だからこそ、長さを決めるときには「ボブかどうか」よりも、 どれくらいの長さで、どんな質感やライン感にしたいのかを具体的に共有することが、とても大切だと考えています。

ショートボブとは?肩上ボブにショートの要素を足したスタイル

ショートボブ|ボブにショートの要素を足したヘアスタイル

ここまでの説明を読んで、「ショートボブってどうなるの?」と疑問に思われた方もいると思います。

ショートボブは、ここ数年トレンドとして定着しており、サロンでも非常にオーダーの多いヘアスタイルです。
私が考えるショートボブの定義は、肩上のボブをベースにしながら、ショートヘアの要素を取り入れたスタイルです。

ボブの特徴である重たいライン感を残しつつも、

  • トップにレイヤーを入れて軽さを出す
  • 顔まわりに動きをつける
  • 後頭部の丸みをより立体的に見せる

といった、ショートヘアらしいデザインを加えていきます。

そのため、ボブほど重たく見えず、かといってショートほど短すぎない、バランスの取りやすいスタイルになります。

長さは顎ラインから顎下あたりに設定することが多く、「一気に短くするのは不安」という方にも選びやすいのが特徴です。

初めてショートに挑戦する方、ボブに少しマンネリを感じている方、おかっぱ感が出るのは避けたい大人の女性にとって、ショートボブはとても取り入れやすい選択肢だと感じています。

POINT

ショートボブは
ボブにショート要素が組み込まれたヘアスタイル!

ショート/ショートボブ/ボブの違いを整理するとこうなる

ヘアスタイル
ショート

ショートボブ

ボブ
長さ肩上肩上鎖骨〜肩上
重さ軽め少し重め重め
ライン感少なめ少ししっかり
印象明るい落ち着いた印象大人しい

美容院で失敗しないために伝えてほしいこと

ショート・ボブにするときは事前準備を。

※掲載している写真はイメージです(Canva素材を使用)

美容院でショートやボブをオーダーするとき、特に注意してほしいポイントがあります。

久しぶりに短くする方、初めてショートボブに挑戦する方、「自分に似合うのか分からない」と感じている方ほど、写真を用意してから来店することをおすすめします。

ショートヘアは、「ショート」という言葉だけでは伝えきれないほど、長さや形の幅が広いスタイル。
そのため、イメージの共有が曖昧なまま進むと、「思っていたよりも切られてしまった」と感じやすくなります。

写真は、インスタグラムやサロンのホームページ、ヘアカタログなど、どんなものでも構いません。
大切なのは、その写真を見せたうえで、「正面から見たとき、この長さはどれくらいになりますか?」と確認することです。

横から見たシルエットは素敵でも、正面から見ると想像以上に短く感じることはよくあります。
この正面の印象を事前にすり合わせておくことで、仕上がりの満足度は大きく変わります。

ショートやボブで失敗しないためには、

写真を見せる → 正面からの長さを確認する → 鏡の前で共有する

このひと手間を、ぜひ意識してみてください。

誰かに「ショートにして」と言われたとき

これまで多くのショートやボブのお客様を担当してきた中で、意外と多いのが、「自分の意思というより、誰かに言われてショートにする」というケースです。

たとえば、

  • 学校や部活の規則でショートにしなければいけない
  • 男性から「ショートにしてほしい」と言われた

といった理由で、髪型を考える場面があります。

こうした場合に注意したいのは、その「ショート」という言葉が、どこまでの長さや形を指しているのかです。
いわゆる短いショートヘアなのか、それとも肩上のボブくらいのイメージなのかは、人によって大きく異なります。

特に男性側からのリクエストでは、実際にはボブをイメージしていても、「ショートヘア」と表現されていることが少なくありません。

そのまま言葉だけを受け取ってしまうと、必要以上に短くしてしまう可能性もあります。
だからこそ、誰かの希望をきっかけにショートにする場合は、

「どこまで短くすればいいのか」
「肩上でも大丈夫なのか」

を一度整理してから、カウンセリングに臨むことをおすすめしています。

まとめ|ショートは「肩上から」ボブは「ライン」

「ショートヘアは肩上から」と解釈できるものの、「ボブ」にはいろいろな長さがあることが、ご理解いただけたと思います。

少し難しく感じたかもしれませんが、「ショートヘア」というのは、一言で表しにくい所以でもあります。

  • これからショートにしようか迷っているかた
  • ボブかショートで悩んでいるかた
  • どの長さのショートにしようか考えている方

少しでも、そんな方の参考になれれば幸いです。
素敵なショート・ボブになれることを願っています。

ショートヘアはどこからがショートですか?

「肩より短く、ベリーショートまで」の長さをショートヘアと呼ぶことが多いです。肩上のボブも「ショートヘア」と認識する場合もあるので注意が必要です。

ショートヘアとショートボブの違いは何ですか?

ショートボブはアゴライン前後の長さで丸みが残るスタイル、ショートヘアは首元がすっきり見えるデザインを指すことが多く、境界は長さよりシルエットの違いです。

ショートにしたのに「ボブですね」と言われるのはなぜですか?

丸みや重さが下に残ると、長さが短くてもボブに見えることがあり、ショートかどうかは後ろ姿や襟足の印象で判断されやすいためです。

美容室で「ショートで」と伝えるだけで大丈夫ですか?

「ショート」という言葉は美容師とお客様で認識がずれやすいです。なりたい長さや雰囲気が伝わる写真を併せて伝えるのがおすすめです。

ショートヘアは何を基準に考えればいいですか?

「肩より上の長さ」を基準にヘアスタイル探してみてください。ショートヘアだけでも8種類はあります。

石坂ゆうと
ショート・ボブ専門美容師
美容師歴15年
【ショート・ボブ施術数 2,000名以上】
30代〜60代の大人女性への上品なショート・ボブが得意。
「良いヘアスタイルは、人生を豊かにする」をテーマに、似合うヘアスタイルをご提案いたします。
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